キヤノンは、DR(Digital Radiography)方式のX線デジタル撮影装置の新製品として、据置型・フルサイズモデルの”デジタルラジオグラフィ CXDI-401シリーズ”4機種を5月1日より発売する。
新製品”デジタルラジオグラフィ CXDI-401シリーズ”は、据置型・フルサイズモデルで定評のある「CXDI-40シリーズ」の後継機種で、その優れた基本性能を継承しつつ、426(幅)×415(奥行き)mmの広範な有効撮影範囲を備え、新開発のセンサーを搭載した高画質・高精細のモデルだ。”CXDI-401C/401c COMPACT”は蛍光体にヨウ化セシウム(CsI)を採用しており、X線照射量を抑えた撮影が可能で、患者の負担を軽減するという。
一方、富士フイルムは昨年4月、世界初のX線照射面側から光信号を読み取る独自の間接変換方式FPD(フラットパネルディテクタ)を採用した世界最薄・最軽量(富士フィルム社調べ)の画期的なカセッテサイズ デジタルX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO C」を富士フイルムメディカルを通じて発売している。
同製品は外形寸法をISO4090に準拠した従来のフィルムカセッテやCR用IPカセッテの半切サイズと同じ大きさにしたことで、既設の立位・臥位撮影台へそのまま装着でき、新たに導入するコストを最小限に抑えて、一般X線撮影で幅広く使用することができる。また、重量が軽く持ち運びに便利なため、ベッドサイドでの撮影などでも、従来のフィルムカセッテ同様にスムーズな操作感を得ることが可能。さらに、撮影後約3秒で画像を表示できるため、撮影者はスピーディーに画像を確認して、次の撮影へスムーズに移行でき、業務の効率化と検査時間の短縮が図ることができるという。
同社は1981年、世界で初めてX線写真のデジタル画像化に成功した業界の先駆者的存在だけあり、今後も世界に先駆けた開発を積極的に行い、牽引していく構えだ。