大王製紙の第2四半期決算、収益力強化で通期予想も利益面は上方修正

2012年11月14日 11:00

 11月13日、大王製紙 が平成25年3月期第2四半期決算を発表した。連結売上高は前年同期比2.8%減の1983億4900万円、連結営業利益は同12.8%減の50億8600万円となったものの、経常利益は同13.1%増の25億7300万円という結果となった。

 紙・板紙セグメントにおいて、新聞用紙については、企業広告出稿の回復やロンドンオリンピック等によりページ数は増加したものの、発行部数が減少していることなどから、販売数量・金額ともに前年同期割れ。また、印刷用紙についても、国内需要が減少し輸入紙が増加していることなどの影響で前年同期を下回っている。一方、板紙については、猛暑による飲料を含めた加工食品分野が堅調に推移したことなどにより、前年同期を上回った。

 さらに、ホーム&パーソナルケアセグメントにおいては、トイレットティシュー・キッチンタオルは販売数量・金額ともに堅調だったものの、ティシューペーパーは販売数量・金額ともに前年同期を下回っている。加工品においても、大人用おむつについてはリニューアルの効果で販売数量・金額ともに前年を上回ったものの、ベビー用紙おむつは販売数量が増えた一方で販売金額は前年同期割れ、生理用ナプキンについても、販売数量・金額ともに前年同期を下回っている。

 なお、当第2四半期から連結範囲が変更されており、平成24年6月30日時点では19社であった連結子子会社が、合計43社となっている。この影響もあり、通期での業績予想を変更。連結売上高は前回予想の4180億円から4120億円へと下方修正したものの、経常利益は据え置き、営業利益については1350億円から1400億円に、当期純利益については50億円から195億円にまで上方修正している。