原子力規制委の安全基準 来年7月ころまでに

2012年11月14日 11:00

 長浜博行環境大臣は原子力規制委員会が安全基準を作り上げる時期について、13日の衆議院予算委員会で「来年7月ころまでには作ると聞いている」と語った。

 そこから、安全基準に基づいて、すべての原子力発電施設の安全点検が始まる。

 また、枝野幸男経済産業大臣は2030年代の原発ゼロについて「明確な目標を持たなければ、できるものもできなくなる」とその設定の意味を語るとともに「相当なレベルの技術革新やライフスタイルの変更というものが、この20年くらいの間にあって、原発稼動ゼロの状況がつくれていく」とした。

 枝野大臣は岩屋毅議員(自民)が原発政策に矛盾があると質したことには「東福島原発事故をうけて、多くの国民が1日も早く稼動している原発をゼロにしたいと思っていると確信している。一方で、約50年にわたってのさまざまな原子力政策の積み重ねがあり、国際社会や自治体のみなさんと政府として約束してきたことがある。政府としての約束は政権交代があったからという無責任なことはできない。これらすべてのことを前提にしながら、やっていかねばならない」とし「その矛盾を解決しながら、2030年代までに原発をゼロにしていく努力をする」と語った。(編集担当:森高龍二)