東京スター銀行が日本、中国、米国在住の20歳から40歳代のビジネスパーソン900人(各国300人)に対し、今年1月、貯蓄に対する意識調査を行った結果、自分の将来が今より良くなると回答した日本人は33.3%に留まり、中国人(83.3%)や米国人(75%)に比べ、半数にも届かず、逆に、悪くなるとの回答が34.3%と、将来を悲観的にみる日本人の多いことが分かった。
また、日本人の91%が将来のお金に不安を感じていることも浮き彫りになった。米国人や中国人の70%に比べ21ポイントも高くなっていた。
こうした意識を反映して、貯蓄のために生活を切り詰めるなどしていると回答した日本人は59.6%と中国人より18.4ポイント高かった。一方で、米国人は79.9%と日本人よりさらに20.3ポイントも高くなっていた。
また、定期的に貯蓄している日本人は43%だったのに対し、中国人50.3%、米国人66%と中国人、米国人の方が高い結果になった。
日本人の76.7%は「明確な貯蓄目的や用途はなく、念のために貯蓄」と回答。逆に目的を持って貯蓄している人は23.3%だった。中国人や米国人では、目的を持って貯蓄しているという回答は54%、71.3%と米国と日本では全く逆の結果になっていた。
今回の調査結果について東京スター銀行は「具体的な貯蓄目的や人生設計もなく、将来への希望も持てない日本人、具体的な人生設計を持ち、その実現のために貯蓄や投資に励む中国人、生活を切り詰めてまでも定期的に貯蓄を行う堅実な米国人の姿が浮かんできた」とし、「貯蓄好きの日本人、消費好きの米国人というイメージを覆す結果になった」としている。(編集担当:福角やすえ)