缶飲料は定番のコーヒーをはじめ、お茶系、スポーツ系、炭酸系、果汁系と様々なカテゴリーが存在するが、そのどこにも属さないジャンルとして「デザート系」「バラエティ」などと呼ぶカテゴリーには思考を凝らした個性豊かな商品が存在する。
最近では、「デザート系飲料+食感」でリアルなスイーツ感を演出するなどの付加価値をプラスした、飲むスイーツ(デザート)が存在。おしるこの小豆、またナタデココやゼリー飲料などがその代表格だ。
例えば、コカ・コーラが販売するミニッツ・メイドシリーズの「グーニュー」は、乳製品にフルーツ果汁をブレンドし、食感を楽しめるナタデココが入ったスイーツ系飲料。また、JTが販売する「The 濃厚 苺にミルク」も苺の果肉が入った濃縮乳の飲む食感要素をプラスしている。
また、2月21日にダイドードリンコが市場に投入するのは、寒天ゼリーの食感を加えた『冷しぜんざい』だ。最近話題の和スイーツのテイストを取り込み、新しい食感を寒天で味わうことができる。
同製品の開発担当者である橋本和人氏は「製造過程で寒天が溶けない様にすることが一番大変だった。また、味もしつこさが口の中に残らない様、程良い甘さを出すのに、通常よりも試作を重ねた」と語る。その味へのこだわりから選ばれた素材は、北海道産の小豆。また、寒天ゼリーの量も中味のぜんざいとのバランスを考慮した。パッケージもガラスの器に盛られたぜんざいをメインに置き、商品の特徴を分かりやすくデザイン。風鈴やすだれといった和テイスト小物を上手く使用し、和の世界観を表現している。
これから暑い季節に向けてメーカー各社はスイーツ系(デザート系)飲料を数多く発表するであろう。今年はどんな商品が登場するのか、今から楽しみになってくる。