尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を撮影したビデオ映像がインターネット上に流出した問題を受け、海上保安庁は8日、容疑者不詳のまま、国家公務員法の守秘義務違反などの容疑で警察庁と東京地検に刑事告発した。仙谷由人官房長官が明らかにした。
仙谷官房長官は「(海上保安庁が)警視庁に対して10時56分、東京地方検察庁に対して11時に刑事告発をした」と公表。容疑は国家公務員法(守秘義務)違反と不正アクセス行為の禁止法違反などとした。
仙谷官房長官はインターネットに流れた映像について「石垣海上保安部が那覇地検からの要請により事件当時に撮影した映像から必要な部分を編集し、那覇地検に提出した映像とほぼ同一で、編集した映像は検察当局と海上保安庁において保管されていたもの」と説明した。今回の事案は刑事事件として、流出した経緯や原因が究明されることになった。
(編集担当:福角忠夫)