JR東日本<9020>は、技術者の育成を目的とし、鉄道固有の技術や技能の継承をサポートする「技能教習所」の整備を進め、若手社員の教育訓練体制を強化していくと発表した。
同社では、これまで全社員の共通教育訓練施設として新白河に「JR東日本総合研修センター」を整備したほか、「総合訓練センター」と「営業トレーニングセンター」を各支社に整備してきた。今回「技能教習所」を整備することで、より円滑に技術・技能が継承できる体制構築を図る構えだ。
「技能教習所」は、技術職の社員が必要とする鉄道固有の技術や技能を、基礎から学ぶ訓練が行われる施設で、具体的には、車両の故障調査、応急処置訓練、分岐器の組立て訓練、トンネルの検査訓練などが実施されている。実物に近い環境で繰り返し訓練を行うことで、日々の業務に必要な技術・技能を習得していくという。
JR東日本では今後も、鉄道輸送サービスのさらなる向上を目指し、「技能教習所」の整備を積極的に進めていく方針で、新たに14箇所を整備するほか、既存の訓練施設62箇所を増強するなど、2013年度までに104箇所の「技能教習所」を整備していく計画だという。
(編集担当:北尾準)