ヤマハ発動機<7272>は、リニアモータを使用した、小型で高推力かつ可動ストロークの大きいリニア単軸ロボット「PHASERシリーズ MF7」を9月15日より発売する。
同社は、単軸ロボットにリニアモータを採用した「PHASER」シリーズの発売を2003年より開始し、自動生産設備の駆動軸として生産現場の効率化に貢献してきた。しかし近年は、製品のさらなる小型化やフラット表示パネルに代表されるような比較的重さと大きさがあるもののハンドリング、生産設備のさらなる高効率化、小型化、低価格化などニーズが多様化し、それらの要求を満たす新たな生産設備用ロボットの開発が期待されていた。
そんな中、PHASERシリーズMFのバリエーションとして登場する「PHASERシリーズ MF7」は、リニアモータを採用しながら大幅な低価格化を実現した、コンパクトで高剛性のフレームで構成されるオールインワンの単軸ロボット。フラットタイプリニアモータを採用し、主要構成部品が独自に開発された同製品に様々な先端ツールを取り付けることで、電気・電子部品や機械部品のネジ締めなどの組み立て、挿入、取り出し、搬送、接着剤塗布、ハンダ付けなど、より幅広い用途に使用できるという。
同社は、多様化するユーザーニーズに対応できる新しい単軸ロボットとして、またコンパクトながら高性能の直交ロボットの軸の構成要素としても活用できる同製品を発売することで、今後のロボット市場の活性化に貢献していきたいとしている。
(編集担当:宮園奈美)