看護師国家試験 難解な漢字にはふりがな

2010年08月25日 11:00

 試験問題に難解な読みの漢字が使用されるなど、看護師の監督の下で国家資格取得をめざし就労している外国人受験者に対して配慮すべきではないか、と改善が求められていた看護師国家試験問題の用語の扱いに関して、その検討をすすめてきた有識者検討チームが結果をとりまとめた。厚生労働省が24日、公表した。

 それによると、「平易な用語に置き換えても現場に混乱を来たさないと考えられる用語」などについては(1)平易な用語に置き換える(2)難解な漢字にはふりがなをふる(3)主語、述語、目的語を明示するなどの対応策を提示している。

 例えば、「体重増加をきたしやすい」は「体重が増加しやすい」に。「脆弱」には「ぜいじゃく」の読みをつける。曖昧な表現を明確な表現にするため、「入院による抜歯となる」は「入院して抜歯する」などと置き換えると例をあげて提示している。

 また、疾病名については英語の併記や国際的に認定されている略語などの英語の併記などでの対応を提案している。例えば「日常生活動作」は「日常生活動作(ADL)」と表記するなど。これにより、多少のハンディが解消されるものと期待される。
(編集担当:福角忠夫)