医薬品購入時等 化学物質の表示読む74.9%

2010年08月20日 11:00

 内閣府が今年6月、全国の成人男女3000人を対象に個別面接聴取により行った「身近にある化学物質に関する世論調査」で医薬品を初めて購入したり、使用する際、含まれる成分や使用上の注意など、ラベルや説明書に表示された化学物質に関する情報を読むかどうかの問いに、74.9%の人が読むと回答(読む51.3%、どちらかといえば読む23.5%)したが、読まないという人も24.6%(どちらかといえば読まない10.8%、読まない13.8%)と4人に1人いることが分かった。医薬品は直接に人体に作用するものだけに表示のあり方に一層の工夫も求められそう。有効回答1942人。

 性別では「読む」は女性で、「読まない」は男性でそれぞれ割合が高くなっていた。また、年齢別では「読む」は50代が79.4%と最も高く、次いで40代の77.8%、30代の75.9%だった。最も低かった20代でも70.7%は読むと回答した。

 このほか、身近にある化学物質の情報をどこから得たいと思うかでは「テレビ」をあげた割合が73.5%で最も多く、次いで「新聞、雑誌」(68.9%)「商品ラベルや説明書」(61.2%)「インターネット」(35.4%)の順となっていた(複数回答)。

 年齢別に見ると「テレビ」は60歳代で、「新聞、雑誌」は50歳代、60歳代で、「商品ラベルや説明書」は30歳代、40歳代、「インターネット」は20歳代から50歳代でそれぞれ高くなっていた。
(編集担当:福角忠夫)