火山灰由来原材料配合の洗顔料 眼を傷める恐れ

2010年08月19日 11:00

 国民生活センターは火山灰、シラス、シラスバルーンといった火山灰由来の原材料を配合した洗顔料に一定以上の大きさの粒子やとがった部分を含む粒子が含まれている、として、8月18日、使用にあたっては眼に入らないように注意するよう消費者によびかけるとともに、業界に対して消費者への使用上の注意喚起と商品の改善を要望した。

 国民生活センターによると、火山灰由来の原材料を配合した化粧品や医薬部外品のペースト状の洗顔料10銘柄を対象に、眼に入った場合、眼に残って眼表面を傷つけてしまうおそれのある粒子が入っていないかどうか商品テストを実施した結果、(1)全ての銘柄の不溶性成分に一定以上の大きさの粒子やとがった部分を含む粒子が含まれ、これらの粒子の一部は涙やまばたきでは排出されずに眼表面に残る可能性があることが分かった、としている。

 また、(2)商品に表示された方法で泡立てた泡にも、とがった部分を含む粒子が含まれていた(3)眼に関する注意表示がなされていたのはテスト対象10銘柄中8銘柄で、2銘柄には注意表示がなかった、という。

 このため、使用時は眼に入らないように注意し、万一、眼に入って異物感や痛みを感じたときは眼科医の診察を受けた方がよい、と呼びかけるとともに、業界に対し、商品の改善を要望した。

 センターによると、国民生活センター危害情報システムに寄せられた火山灰由来の原材料配合洗顔料使用事例では使用中に眼に異物が入った事例の10件中9件までが通院治療を要していた、と報告している。
(編集担当:福角忠夫)