32特例民法法人に財務・会計で改善指摘 総務省

2010年08月12日 11:00

 総務省は同省が所管する特例民法法人108法人を立ち入り検査した結果を11日発表した。それによると、52.7%にあたる57法人に改善すべき点がみつかり、このうち32法人については内部留保が公益法人の設立許可及び指導監督基準で規定する30%程度を超えるなど、財務や会計面での改善指摘を要した。

 これは、同省が21年度中に実施した立ち入り検査の結果を公表したもので、改善を指摘した内容をジャンルで分けると、財務・会計での改善指摘が32法人、情報公開が不十分など、運営面での改善指摘が44法人、総支出の2分の1を超えて収益事業に費用が充てられるなど事業内容に対する改善指摘が20法人にのぼっていた。

 総務省では、それぞれの問題を改善するよう指摘した。また、平成19年度から21年度の3年間で同省所管法人283法人のすべての立ち入り検査を行った、としている。
(編集担当:福角忠夫)