株式会社村田製作所 <6981> はこのたび、半導体製造装置などの産業機器市場向けに業界トップクラスの高効率・長寿命を実現した標準プラットフォーム電源(AC-DC電源)を開発、商品化した。
標準プラットフォーム電源とは、入出力など業界共通仕様の回路を使った電源のことで、村田製作所はこれまでも、一般家庭やオフィスで使用されるプリンタやFAXなどのOA機器向けや、フラットテレビなどのデジタルAV機器向けに高効率・長寿命のカスタム電源(交流電力を直流電力に変換するユニット)を提供し、高い評価を得ている。
今回発表された新商品は、そこで培った回路設計技術のノウハウをプラットフォーム化し、半導体製造装置など向けに「標準仕様」として展開したものだ。主な用途としては、半導体製造装置、各種計測・分析装置、産業用ロボット機器、LED表示装置、その他産業用機器全般に使用される。
村田製作所では、まずは2アイテムを商品化し、その後、他の仕様への展開、拡充を図っていく。
本製品は7月21日から東京ビッグサイトで開催される「テクノフロンティア2010」にて展示される。家庭だけでなく、産業機器に対しても省エネ・省資源といった環境対応が求められる昨今、この新商品に大きな関心が集まるのは間違いなさそうだ。
(編集担当:藤原伊織)