古河電気工業 <5801> は、同社が100%株式を保有する古河金属無錫有限公司(以下FMW社)を中国AX社60%持分保有による合弁企業とすることに関して、AX社と本格的な交渉を開始したことを発表した。
中国及び他のBRICs諸国へのリードフレーム、コネクターなどの電子部品市場の事業展開が加速されることが予想される中、同社では、銅条事業の海外戦略を検討してきた。今回のFMW社の合弁化は、原材料調達力の強化と現地工場経営に関するノウハウの活用によりコスト競争力を高めていくことが目的にある。
また、上海証券取引所に上場している大手メーカーでもあるAX社と提携することで、中国国内で伸銅品販売における営業力をより強化していく狙いもあるようだ。
今後は従来と同様の品質による製品及びサービスの継続、従業員の雇用及び待遇の現状維持、合弁企業化後に更なる発展をめざした増資などを前提に本格的な交渉を進めていく予定だ。
(編集担当:北尾準)