大阪市に本社を置く清涼飲料水メーカーのダイドードリンコ <2590> は、大阪市が推進する「市民協働の取り組み」を応援することを目的に、6月14日より市内に設置している約3,000台もの自動販売機に、市民協働ロゴマークと大阪の元気を応援するメッセージの入ったステッカーを順次貼付していく。
「市民協働の取り組み」は、大阪市が「いっしょにやりまひょ!大阪」を合言葉に、市民や企業と共に大阪を盛り上げていこうという試み。頑張る人々の顔をモチーフに「OSAKA」と描かれたロゴには、「大阪をいいまち、住みたいまちにしていくために市民、企業、NPO、そして市の職員がいっしょになって取り組んでいきましょう」というメッセージが込められている。
同社は、これまでも緑の募金自販機をはじめとする社会貢献型自販機の展開や全国各地のお祭りの支援、45もの地方自治体との災害支援協定の締結など、地域と連携する動きを積極的に図っており、今回の協働も、その一環だ。大阪市とは2006年に「災害時における飲料の提供協力に関する協定」を締結するという実績があり、今回はステッカーの作成費用や貼付作業までも自社で負担し、全面的に市の活動を支援することとなる。
市民協働ロゴステッカーを家電量販店の各店舗に貼付するという試みも以前にあったが、3,000カ所という大規模な添付活動を協力企業のコスト負担で行うことは今回が初めて。同社にとって、全国に約29万台も設置されて自動販売機は、商品をユーザーに直接届ける店舗という位置づけであり、売り上げの約90%を占めている大看板でもある。大阪市としては、同社のこのような企業資産を利用できることは、活動の認知度を上げることができ、メリットも大きい。
貼付開始日となる6月14日には、ダイドードリンコの高松富博社長が平松市長を表敬訪問。市側が同社に対し、今回の「市民協働の取り組み」への全面的な協力に感謝の意を表した。同社では今後も、大阪市に本社を置く企業として、地域活性化への取り組みをバックアップしていく方針だ。
(編集担当:宮園奈美)