積水ハウス、第1四半期業績は増収増益に

2010年06月11日 11:00

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積水ハウスが10日に発表した2011年1月期第1四半期決算では、売上・利益ともに増収増益となっている。(写真は、積水ハウスの本社が入る大阪市北区の梅田スカイビル)

 積水ハウス <1928> は10日、2011年1月期第1四半期業績を発表した。売上高は3262億3700万円と前年同期に比べ23.6%増加。また、営業利益は42億4300万円、経常利益は45億2300万円、純利益も18億4600万円と、前年同期いずれも赤字だった利益が全て黒字に転換した。

 増収増益に至った要因としては、昨年より同社が積極的に展開しているグリーンファースト戦略において、太陽光発電や燃料電池を搭載し環境に配慮した戸建住宅の受注が全体の7割を占めるまでとなり、販売が回復してきたことが挙げられる。さらに、住宅エコポイントや住宅取得時における生前贈与の非課税枠拡大など政府の住宅支援施策も追い風となったようだ。

 また、今期から工事の進捗状況に応じて売上を計上する工事進行基準が適用されたことも増収増益となった要因のひとつ。これに伴い、売上高は573億9700万円増加しており、この影響を差し引いた場合の前年同期比は1.8%の増収となる。なお、通期の業績見通しについては従来予想を据え置いた格好だ。
(編集担当:北尾準)