丸紅、中国最大手穀物商社COFCOとの独占販売権合意

2010年06月09日 11:00

 丸紅 <8002> は、中国の最大手穀物商社である中糧集団有限公司(COFCO)と、COFCOが集荷する中国産製粉用小麦の日本向け輸出に関する独占販売権について合意。包括提携合意書を締結したという。

 同社は世界的な穀物需要の拡大を受け、ますます厳しくなる穀物の安定供給先確保のため、食糧資源生産国におけるサプライソースの拡充を戦略的に推進。世界有数の穀物生産国且つ、将来日本向け食品用小麦の供給ソースとなりうる中国を、今後の発展が期待できる重要地域の一つと位置付けている。

 今回、中国最大の穀物商社であるCOFCOと、製粉用小麦の日本向け輸出に関して独占契約を締結。丸紅が有する日本市場のマーケティング力、輸送力、COFCOが有する中国産小麦の集荷力を合わせて、日本向けの安定的な小麦供給を目指す。

 同社は現在、北米・南米・ロシア東岸・ヨーロッパなど、食糧資源生産国におけるサプライソースの拡充を戦略的に進めているが、今後も、世界各国における穀物の取扱い拡大に注力。日本の穀物安定供給の確保を推進していくという。
(編集担当:宮園奈美)