株式会社村田製作所 <6981> は今月、静電容量10マイクロF、定格電圧6.3Vの積層セラミックコンデンサとしては世界最小となる1005サイズ(1.0×0.5mm)の商品化に成功した。用途としては、主に携帯電話やモバイル機器に用いられる。また、同社によると携帯電話の電源ライン2次側デカップリングコンデンサとして最適だという。
近年、携帯電話やモバイル機器の高機能化が進み、部品搭載数量が増加する一方で、機器の小型薄型化が求められ、部品実装面積が減少している。そうした中、より小型で大容量の積層セラミックコンデンサに対するニーズが高まっている。
村田製作所では既に、昨年10月に同サイズ、同静電容量の積層セラミックコンデンサを商品化しているが、今回発表された商品はさらに高い電圧ラインに対応するため、定格電圧を4Vから6.3Vに高めたものとなる。積層セラミックコンデンサの世界シェアトップを走る村田製作所。アジアの同業の追い上げが厳しい中、次々と新製品を商品化し、その地位をより強固なものとしていく。
(編集担当:藤原伊織)