パナソニック、二波長高出力レーザの生産能力を下期に年産3億本体制へ拡充

2010年05月19日 11:00

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好調なパソコン需要を背景に、二波長高出力レーザ生産体制を2010年度下期には月産2500万本体制へ拡充するという。

 パナソニック<6752> は2006年6月より業界で初めて記録型DVD向け二波長高出力フレームレーザの生産・販売を開始。2010年4月には累計販売数3億本を達成し、同年下期には月産2500万本体制 (年産3億本体制)へ拡充する構えだ。

 同社の二波長高出力フレームレーザは、記録型DVDピックアップ用光源として、商品性能ならびに安定した供給体制で高い評価を獲得している。1つのレーザチップから赤外(波長780nm:CD用)、赤色(650nm:DVD用)の2つのレーザ光が得られるため、発光点調整が不要。光ピックアップ光学系を簡素化出来ると共に、個々の単色光レーザを用いた場合に比べ、周辺部品点数が半減できるという特徴がある。これにより、記録型DVDピックアップ市場において高いシェアを占め、生産開始から4年で3億本達成に至ったという。

 本年度はBRICS向けのパソコンが好調であり、このような市場動向に対応するため、生産規模を現状の約2倍、月産2500万本に増強。これはこの先見込まれる記録型DVDピックアップ向けレーザ市場の80%を超える生産規模に相当する。

 同社は今後もユーザーの要望に合わせた供給体制を実現。光ディスク市場の円滑な成長にさらなる貢献をしていく構えだという。
(編集担当:宮園奈美)