アステラス製薬は米国の医薬品会社「ＯＳＩ Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌｓ社」を約４０億ドルで買収することで、同社と合意し、１７日付けで契約を締結したと同日発表した。
今回の買収でアステラス製薬は「米国でトップクラスのがん領域事業を早期に立ち上げることができる。特に、創薬から開発、商業化までの総合的な事業基盤を獲得することになる。臨床開発段階のがん領域パイプラインの拡大が図れる。また、当社の製品ポートフォリオ及び開発パイプラインをさらに拡充することができる」などのメリットをあげている。さらに、敵対的買収から、友好的買収に切り替えることができたことについて「友好的に買収を進めることができるに至ったことを大変意義深いものと考えている」とコメントしている。
ＯＳＩ Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌｓ社の２００９年１２月期の業績は売上高４億２８００万ドル、純利益７６００万ドル。
（編集担当：福角忠夫）
