農林水産省はさきの大型台風(第18号)による都道府県での農林水産物被害状況を10月12日現在でまとめ、13日、発表した。被害は29都道府県に及び、被害総額は109億円あまりにのぼった、とされる。特に、台風が上陸した愛知県での被害が大きく、愛知県だけで86億円あまりにのぼっている。農水省では被害農家などに無利子での融資策など、支援策をすすめる。
農水省によると、水稲の倒伏などでの被害面積は2459ヘクタールにのぼり、愛知はじめ、宮崎、香川、群馬、三重、兵庫などが特に被害が大きかったとしている。また、長野などではリンゴの落果、愛知や富山、新潟では柿の落果などの被害が出ていた。
また、農地や農業用施設の損壊は三重、大阪、石川など150箇所で発生。林野関係では林地荒廃が10箇所、治山施設被害が4箇所、林道被害24箇所、森林被害1ヘクタール。水産関係では漁船66隻はじめ、うなぎ養殖施設157棟などの被害が出ていることが分かった。
消防庁の情報では、今回の台風で4人が死亡、119人の負傷者が出たことも報告されている。
台風18号は今月8日に知多半島付近に上陸し、東北沖にぬけ、翌日午後、温帯低気圧になった。
(編集担当:福角忠夫)