富士通 <6702> は8日、レセプトオンライン請求に対応した診療所向け医事会計システムの廉価版製品「HOPE/SX-J 基本パック V13」を販売開始すると発表した。
レセプトとは、医療機関が健康保険などの診療報酬を保険者に請求するために支払い審査機関へ提出する診療報酬明細書のこと。近年、医療保険事務全体の効率化を図る観点から、医療機関におけるレセプトのオンライン請求が2012年4月より原則義務化されることが決定しているが、医事会計システム未導入の小規模医療施設にとっては、レセプトオンライン請求用システムを導入するための新規投資が難しいため、義務化に対応できない診療所は存続できなくなる可能性も出てくる。
そのような状況の中、富士通が今回発売する医事会計システムの廉価版は、レセプトのオンライン提出に対応し、レセプト請求用の医事会計システム未導入の医療機関にむけて、レセプトオンライン請求への対応を強力にバックアップするものとなる。
同社は、1982年から医療機関における医療事務業務を支えるシステムを提供しており、累計3万4,000システム以上の販売実績がある。今までの経験と実績を活かし、今回、医事会計システム廉価版製品「HOPE/SX-J 基本パック V13」を提供していくことで、小規模診療所がレセプトオンライン請求の義務化以降も継続して診療を続けることができ、地域医療全体の活性化に繋がればと期待している。
(編集担当:北尾準)