JALグループ、窓の日よけを下ろしてCO2排出を抑制

2009年10月08日 11:00

 JAL <9205> グループは6日、春から秋にかけて、駐機中に陽のあたる側の客室窓の日よけを下ろし、機内の温度上昇を抑える環境取り組みを本格的に実施していくと発表した。この取組みにより、地上において航空機のエアコンに動力を供給する補助エンジン等の使用時間を大幅に短縮することができ、CO2排出抑制が期待できるとしている。

 同グループは、今年の7月14日から24日にかけて、窓の日よけを下ろす環境取り組みトライアルを実施。オーバーナイトステイ便で清掃時に日よけを下ろすことにより、大型機で平均35分、小型機で21分の空調時間が短縮でき、結果、有効なデータが得られた約650便合計で約55tのCO2排出削減に繋がったとしている。また、JALエコジェット(777型機)の日中帯便では、多くの搭乗者が協力し、到着後直ちに陽の当たる側の日よけを下ろした結果、空調時間を平均23分短縮でき、18便合計で約0.8tのCO2排出削減に繋がる効果があった。

 トライアルによる効果が確認できたことから、同グループではこのたび、国内17空港、海外5空港で本格的に運用を開始。既に実施していた国内の主要空港におけるオーバーナイトステイ便での取り組みを継続しつつ、9月末より順次取り組みを拡大している。また、更なる対象空港の拡大及び日中帯便での取り組みについては、準備が整い次第、進めていく方針だ。

 「空のエコ」を積極的に推進しているJALでは、グループ全体で小さな工夫を重ねながら環境負荷を軽減する活動に取り組むことで、世界的に大きな課題となっている地球温暖化の防止に貢献していきたいとしている。
(編集担当:北尾準)