ワコールが乳房検診車を購入しピンクリボン活動に貢献

2009年10月02日 11:00

 ワコール <3591> はピンクリボン活動のブレストケアの一環として、オリジナル乳がん検診車を購入。また、これに伴い検診サポート事業を開始する。

 現在日本の女性のがんの1位である乳がんは、20人に1人が発症する可能性があるといわれている。早期発見・治療をすれば完治する確立が高くなるが、日本では知識不足と検診率の低さがまだまだ目立つ。このような現状を打開するために発足した世界的な乳がん撲滅運動である「ピンクリボン活動」が近年、日本国内でも活発に行われるようになってきた。

 同社のピンクリボン活動は、”乳房切除に至らないことが一番大切なこと”"乳がんで悲しむ人をひとりでも減らしたい”との思いから実施し、「乳がんの早期発見のための正しい知識の普及」と「事前のケアである自己検診や定期健診を社会に定着させる」を目標としている。主な活動内容は、京都で呼びかける「ピンクリボン京都」や本社ビルへのピンクリボンの掲示、社員や関係者によるピンクリボンバッジなどのチャリティなど約7種類を実施。さらに、ピンクリボン活動に先駆けて74年より下着や水着などの製品開発・販売を、93年からは「乳房を手術した女性のための採寸・試着・個人相談などの装い相談会」を開催している。02年9月より活動の一環とし、日本対がん協会への寄付やイベントや映画への特別協賛なども積極的に行ってきた。

 これらに加え今回は、ビフォーケアからアフターケアまでのトータルでのブレストケア活動を積極的に行っていくために、乳がんの早期発見に最も活用される乳房検診車、通称AIO(アイオ)を購入。医療法人プラタナス「イーク丸の内」へ貸し出し、10月より全国の保険健康組合や自治体、各種イベント会場などで検診営業活動を開始することになった。

 AOIでの検診営業活動は10月より、関東からスタート。継続していき、年間稼働率が上昇すれば、2台目のバス購入も予定しているという。同社は今後もさらに活発なピンクリボン活動を行い、より多くの人々に乳がんの正しい知識を与えていきたいとしている。
(編集担当:山下紗季)