総務省は2008年分「政治資金収支報告」の概要を9月30日発表した。収支報告書を提出した政治団体は3650団体と総務大臣への届出政治団体(4262団体)の85.6%になった。前年からの繰越額を除いた収入額は1253億円と前年に比べ25億円、率にして2%減少していた。これは、2007年には参議院選挙などが実施されたことなどによるものとみられている。ただ、収入額は1985年(1456億円)以降で最も少ない額となった。
一方、支出も、1121億円と前年に比べ321億円減少し、率にして22.3%の減となっていた。こちらは1983年(1477億円)以降で最も少ない額になっている。
収入の内訳では政党交付金が319億4200万円と全体の25.5%を占めていた。また、最も大きいのは事業収入で435億9000万円と全体の34.8%を占めた。寄付は194億900万円で全体の15.5%、党費や会費が108億3300万円で全体の8.6%だった。また、借入金も93億2200万円(全体の7.4%)あった。
政党別で収入をみると、自民党が308億1300万円と最も多く、前年に比べても21.8%増収になっていた。次いで、日本共産党の249億6100万円。公明党の145億2000万円。民主党の142億1300万円。社会民主党17億6500万円。国民新党12億8100万円。新党日本2億900万円。改革クラブの1800万円だった。
(編集担当:福角忠夫)