日本ユニシスが、パイオニアの電気自動車(EV)/プラグインハイブリッド車(PHV)用カーナビゲーションへの「充電インフラ情報配信サービス」を開始すると発表。「smart oasis」とカーナビゲーションとのシステム連携により、リアルタイムの充電スタンド情報の配信を行う。
カーナビゲーションのほかPCや携帯電話、スマートフォン、タブレット端末に向けて、充電スタンドの位置情報や充電可能な時間などの利用条件、リアルタイムの状態情報(満空情報など)を確認できる「充電インフラ情報配信サービス」を提供してきた日本ユニシス。今回発表されたサービスは、パイオニアから10月下旬発売予定の「AVIC-MRZ007-EV」「AVIC-EVZ05」が対象で、専用通信モジュール(AVIC-MRZ07-EV)、携帯電話(AVIC-EVZ05)を使うことで配信情報を利用できるというもの。「充電スポット満空情報」の表示の他、「推定航続エリア表示」(AVIC-MRZ007-EVのみ)、「EV専用エコ・ルート探索」、「充電スポット検索」などを搭載しており、急速充電器のほか、普通充電器にも対応しているという。そのため、普通充電器のみを利用するPHV利用者向けにも、リアルタイムの状態情報(満空情報など)を提供することができる。
PHV向けのサービスが展開される点に今回の新サービスの利点があるであろう。一方のEVに関しては、今現在EVを利用している人にとっては多少便利なものかもしれないが、EVの普及を阻む障壁を取り払うものとは言えない。様々な企業がEV向けのサービスや技術を開発しているが、真に普及を望むのであれば、価格・航行距離・充電時間といった根本的な障壁をクリアするか、電池交換式のEVが登場し、それに向けたインフラが整備される必要があるのではないだろうか。