御手洗冨士夫日本経済団体連合会会長は、福田総理の辞任表明を受けて談話を発表した。この中で、御手洗会長は「辞意表明に驚いている。難しい政治情勢の中、政策を少しでも進めるためにご決断されたのだと思う」と一応の理解を示した。
ただ、一方で「政府・与党には、多くの課題に対処するため、一致団結して速やかに新体制を確立し、必要な改革を国民に示して欲しい」と国内経済が後退局面を迎える中での総理辞職に、その影響を懸念する。
御手洗会長は、さきの、政府・与党がまとめた経済総合対策の中身について「中小企業の資金繰り対策、疲弊する地域経済の活性化策、国民の生活不安に対応した物価対策や医療・年金・介護の強化など、目配りが効いた内容になっている」と評価するとともに、「今後、スピード感をもって施策を実行に移すとともに、構造改革を推進し、国民の閉塞感の解消につなげてほしい」と要請していたところだった。