菅義偉官房長官は18日、原発の新安全基準の施行日を7月8日とする方向で調整が進んでいるとする一部報道について「19日の原子力規制委員会の定例会議で議題になると報告をうけているが、今後のスケジュールについては、そこで、いろんな議論がなされるのだろうと思っている」とし、スケジュールなど「何も決まっていない」とした。
菅官房長官は「これまでにも度々言ってきたが、原子力というのは安全最優先。科学的、技術的見地からしっかり対応していくことが大事だと思っている」と安全最優先で臨む姿勢を改めて強調した。
また、自民党の高市早苗政調会長が講演の中で「原発による死亡者は出ていない」と発言したことに、一部、批判の声もでていることについて「発言の前後をみると、問題になるような発言ではなかったと思う」との認識を示した。
そのうえで「ただ、(東電福島第一原発事故が)大変な事故であったことは、政府としても、自民党としても、きちっと受け止め、一日も早い災害復興のために努力している。高市政調会長も被災地の皆さんに寄り添う形での復興に加速させるということに十分理解いただいていると思う」とフォローした。(編集担当:森高龍二)