スポーツ庁に期待寄せ、町村前衆院議長逝く

2015年06月02日 07:58

 外務大臣や官房長官をつとめた町村信孝前衆院議長が1日午後、脳こうそくのため、都内の病院で亡くなった。70歳だった。今年4月21日、体調不良のため議長職を辞し、治療にあたっていた。

 町村氏は1944年10月17日、静岡県沼津市の生まれ。通産官僚から政界に転身し、1983年に衆院選初当選。外務大臣や内閣官房長官などを務めた。

 直近では5月15日付けHPで『スポーツを通して健康社会の実現を』とのタイトルで「今年10月よりスポーツ庁(文部科学省外局)が誕生します」と報告。「新設されるスポーツ庁は、単にオリンピックの為だけではなく、スポーツ・運動を通じての国民の健康保持・増進、地域社会の再生、国際的地位の向上に取り組むことを目的としています。私も体調を崩し健康の大切さを痛感しています。健康には体力が不可欠であります。健康長寿社会の実現にむけてスポーツ庁の取り組みを大いに期待します」と新たな機関が果たす役割に大きな期待を寄せていた。

 自民党の佐藤正久元防衛大臣政務官は「70歳という年齢、まだ早すぎる、残念で仕方がない。対外情報機関の設置でこれから教示を仰ぐ予定だった。北海道の自衛隊の体制維持でも共に戦わせて頂いた。謹んでご冥福をお祈り致します。合掌」とブログに綴った。(編集担当:森高龍二)