後期高齢者医療保険料 対象の2%が滞納

2012年06月14日 11:00

 小宮山洋子厚生労働大臣は13日の参議院予算委員会で後期高齢者医療制度についての質問で、保険料の滞納者数と保険料を滞納したために正規の保険証から短期の保険証に切り替わった人数について「平成23年度の保険料滞納者は28万5000人で、全体の約2%になる」と答えた。

 そして、短期の保険証になった後期高齢者は約3万6000人と全体の0.3%になっている、と述べた。

 また、後期高齢者医療制度に基づく保険料が払えずに差し押さえを受けた人数は平成22年度に829人、23年度には1792人に増えていることも分かった。

 日本共産党の山下芳生議員が質したもので、山下議員は差し押さえについて「75歳以上の高齢者に対し、あまりにも冷酷だ」と指摘。これに対し、小宮山厚生労働大臣は「少額であっても、やはり払っていただくというのが公平性の面から大切だと思い、やらせて頂いている」と答えた。また「支払い能力があるのに支払っていただいていない方に対しての措置」であることを付け加えた。

 山下議員は「年金月額6万円しかない方の年金が振り込まれたその場で差し押さえされている」と指摘。野田佳彦総理は「理由をよく調べないといけないと思う」と答弁した。(編集担当:森高龍二)