重要法案前進させるための環境整備で内閣改造

2012年06月05日 11:00

 野田佳彦総理は4日、野田第2次改造内閣の閣僚を発表した。その中で「野田内閣は発足以来、震災からの復興、原発事故との闘い、日本経済の再生を最優先、最重要課題として取り組んできた」とし、これまでの取り組み成果を披瀝したうえで「国会会期も20日を切り、大変重要な局面を迎えている」と野田内閣にとって、社会保障と税の一体改革にかかわる消費税増税法案など重要法案の審議を前進させるための環境整備をする必要から「内閣の機能強化の視点から内閣改造を行った」と強調した。

 閣僚発表では、検察の信頼回復という大事な役を担う法務大臣に法務副大臣だった滝実氏を就任させたとしたほか、食と農林漁業の再生は待ったなし、これを担う農林水産大臣には郡司彰氏を、大震災の教訓を踏まえ、持続可能で強靭な国土づくりをすすめるための国土交通大臣・海洋政策担当には羽田雄一郎氏を、安全保障に関する我が国の第一人者である森本敏氏に防衛大臣を、金融・郵政大臣には長い政治経験を有する松下忠洋氏の就任を決めたとした。その他の閣僚は全て再任された。初閣議は同日午後8時45分から開かれる予定。

 野田総理は「会期末にむけたこれからの約20日間は、日本の将来を左右する大きな決断の時となると思う」と述べ、野田内閣としての国会に臨む決意を示した。(編集担当:森高龍二)