4都県がシーズンに突入、例年より早い花粉の襲来

2013年02月04日 18:23

 1960年代に初めて報告されて以来、年々増加傾向にある花粉症。アサヒ飲料 お調査によると、花粉症患者は全国で約5500万人と推定されており、毎年約443万人が発症するとも言われている。こうした中ウェザーニューズ<4825>が、4都県が「花粉シーズン」に突入したと発表。ある一定の花粉飛散が東京都と埼玉県、栃木県、群馬県で確認され、今後飛散が徐々に増える見通しであるためで、東京都と埼玉県では、昨年より約1週間早い花粉シーズン突入となる。

 飛散のピークは関東地方で3月上旬と予想。西日本においても寒さのピークが過ぎる2月中旬には花粉シーズンに突入するエリアが増えてくる可能性が高いという。また、今年の花粉の飛散量は、昨シーズンより多くなる所が多く、東北地方を中心として、大量飛散となった2011年シーズンと同程度となる可能性もあるとのこと。

 花粉症に対しては、空気洗浄機や鼻マスク、鼻腔洗浄器など、毎年のように新しい対策グッズが販売され、ブームとなる商品も多く登場。前出アサヒ飲料の調査によると、花粉症対策にお金をかけている人は全体の80%に上り、その金額の平均は月額で2308円。その市場規模は1015億5200万円とも推計されるほど、大きな市場となっている。一方、ロート製薬 の発表によると、花粉症は5歳までに36.6%、10歳までに69.3%が発症しているものの、シーズン中の子どもへの対策は「していない」が51%にものぼる。市場拡大は、子ども用の対策グッズがいかに充実してくるかが鍵を握っているのかもしれない。また花粉症は、日常生活に与える影響などによる社会的損失も大きい疾患である。優れた対策グッズが普及すれば、社会的損失も最小限に抑えられる。1シーズンで廃ってしまうような商品ではなく、なにか抜本的な解決をもたらす商品が登場することを期待したい。(編集担当:井畑学)