メキシコに豊田通商などが自動車用鋼管生産拠点を設立

2012年02月03日 11:00

 豊田通商は、 丸一鋼管グループおよび伊藤忠丸紅鉄鋼と共同で、自動車用鋼管製品を製造・販売するMARUICHIMEX S.A. de C.V.(以下:新会社)の現地法人をメキシコに設立すると発表。出資比率は豊田通商と伊藤忠丸紅鉄鋼が各10%、丸一鋼管が80%で、メキシコにおける自動車鋼管事業の拡大を図る。

 新会社が設立されるAguascalientes州には、すでに日系自動車メーカーが進出し工場拡張を計画しているほか、先日、近隣のGuanajuato州にも新たに日産自動車の新工場の建設が発表されており、今後ますます日系自動車部品メーカーの進出が期待される地域である。豊田通商は、これまでも丸一鋼管との海外での協業戦略として、中国、ベトナムやインドといったアジア諸国において共同出資による事業化を実施。グローバルなネットワークと自動車分野における事業での強みを活かしメキシコでの鋼管事業へ参入することで、メキシコ市場でのプレゼンスを確立すると共に、丸一鋼管とのグローバルな協業戦略を進めていくという。

 BRICSに次ぐ経済成長が見込まれるNEXT11。その中でもかねてから準先進国として位置づけられ、市場として、拠点として有望視されてきたのがメキシコである。近年急激な経済成長をみせているアジア市場の蔭に隠れてはいるが、欧州債務危機や米国経済の鈍化に対する懸念が広がる中でも、2011年は4%近い成長率が見込まれる(日本貿易振興機構)など、堅調に市場を拡大している。北米巨大市場の外需に支えられてきたメキシコ市場が、内需の拡大に転換する時期なのかもしれない。今後はアジアの急成長だけに目を奪われるのではなく、メキシコ市場の動向にも注目していきたい。