政府と日本労働組合総連合会(連合)トップ会談が18日、総理官邸で開かれた。野田佳彦総理は「分厚い中間層の復活を理念に掲げている」として「そのためには日本の経済の成長を軌道に乗せることだと思う」とあいさつ。
野田総理は「完全失業率は4.5%と厳しい雇用状況が続いているが、雇用対策をきめ細やかに、切れ目なくしていく」との考えを述べ、産業空洞化対策とともに特に「非正規雇用対策の充実を期した法案を提出するので、連合のみなさんの協力をお願いしたい」とした。
また、24年度予算の早期成立に全力で取り組む姿勢を示すとともに、社会保障と税の一体改革は政治改革、行政改革を含んだ包括的な大きな改革になるとし「社会保障が持続可能なものになって初めて分厚い中間層復活への環境整備ができることになる」と消費税増税を含む社会保障と税の一体改革に理解と協力を求めた。
この日のトップ会談には野田総理のほか、岡田克也副総理、川端達夫総務大臣、小宮山洋子厚生労働大臣、枝野幸男経済産業大臣ら、民主党から輿石東幹事長ら、連合から古賀伸明会長、徳永秀昭会長代行らが出席した。(編集担当:福角忠夫)