領空侵犯事件でロシアが韓国に遺憾の意を示す

2019年07月25日 06:41

 聯合ニュースは、ロシア政府は同国軍用機が韓国領空「独島付近(日本では竹島付近)」を2回にわたり侵犯した事件に「韓国政府に対し深い遺憾を表明した」旨を伝えた。韓国の尹道漢(ユン・ドハン)国民疎通首席秘書官が24日の記者会見で明らかにした。

 この事件をめぐっては日本政府が竹島は日本の領土であり、日本が領空侵犯されたとして外交ルートを通し抗議しているが、日本の抗議にロシア政府が遺憾の意を伝えてきたとの情報はない。ロシアは領空侵犯エリアが韓国エリアと判断していることになる。

 韓国国防省報道官は日本政府がロシア、韓国の両政府に抗議したことに対し「一顧の価値もない」と一蹴した。報道官は「独島は歴史的・地理的・国際法的に明白な韓国領土だ」と重ねて強調したという。

 ロシアの武官は領空侵犯事件について「機器の誤作動で計画していない地域に入ったとみられる」と述べ「韓国側が領空侵犯の時間や位置情報などを提供してくれれば事態の解決に役立つ」と語ったことも伝えている。(編集担当:森高龍二)