竹島領空侵犯でロシアと韓国に外交ルートで抗議

2019年07月24日 05:23

 菅義偉官房長官は23日の記者会見で、ロシアのA50早期警戒管制機が竹島(韓国では独島)領空を2度にわたり侵犯したと発表。外交ルートを通して抗議したとした。

 一方、竹島を実効支配している韓国の外交部と国防部はロシアに強く抗議。聯合ニュースは「外交部の尹淳九(ユン・スング)次官補は同日午後、ソウル市内の同部庁舎にロシアのボルコフ駐韓大使代理を呼び、抗議の意を伝えた」と報じた。

 聯合ニュースによると「韓国国防部も局長級が軍合同参謀本部の庁舎にロシアの駐韓空軍武官と海軍武官を呼び、厳重に抗議した」ことを伝えている。

 この案件では「ロシアのA50が独島付近の領空を2回にわたり7分間侵犯し、韓国軍が対応措置を取った」としている。対応措置の内容については「一度目の領空侵犯には警告射撃約80発、2度目の侵犯には約280発の警告射撃を行った」としている。

 菅官房長官は、今回の韓国の対応について「(竹島は日本の領土との)我が国の立場に照らし(韓国の対応措置は)到底受け入れられない。韓国に対し強く抗議した」と述べた。また、日本としても「(ロシアの領空侵犯行為には)自衛隊機の緊急発進で対抗した」と語った。(編集担当:森高龍二)