野田内閣発足からこれまでについて、6日のNHK日曜討論に出演した野党各党の国対委員長や幹事長、幹事長代理らは、そろって「野田総理の発信力不足」を指摘した。
平野博文民主党国対委員長は「(野田政権は)丁寧にやってきている。丁寧にやればやるほど発信力をいわれるが、丁寧にやってきている」とし、下地幹郎国民新党国対委員長も「丁寧にやる方が良い」とした。
一方、野党の岸田文雄自民党国対委員長は「具体的に何をやるのか見えてこない。発信力不足。物足りなさを感じる」としたほか、漆原良夫公明党国対委員長は「丁寧で低姿勢であることは評価できるが、発信力が足りない。物言わぬ総理であってはいけない」と国民に対し発信していく姿勢を求めた。
穀田恵二共産党国対委員長は「国民そっちのけ、アメリカ直結、財界のいいなり」と批判。照屋寛徳社会民主党国対委員長も「発信力が弱い」と語るとともに「アメリカの顔色を伺って、米国のいいなり」と普天間飛行場の辺野古への移設問題やTPPへの交渉参加への対応姿勢をとりあげて批判した。
片山虎之助たちあがれ日本参議院幹事長は「(菅政権に比べ)前より落ち着いて永田町もおとなしくなった。ただ、何をやるかを言わないと。発信力が弱い。官僚主導をなくさないと」と野田総理に一定の評価をしながらも、総理のリーダーシップ発揮を強く求めた。
(編集担当:福角忠夫)