パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は2日、高耐圧バック・レギュレータ制御IC「IRS2980」のサンプル出荷を開始した。
定格600Vの「IRS2980」は、LED駆動用の高耐圧LEDrivIR? ICシリーズの最初の製品で、精密な電流安定化のためにヒステリシス平均電流モード制御を利用。LEDのバック駆動回路は、高耐圧内部レギュレータでのローサイドMOSFET駆動とハイサイド電流検出に特徴がある。また、コンバータは電子的なPWM(パルス幅変調)調光と互換性があり、0%から100%の範囲で電流制御が可能となっている。
昨今、急速に成長している固体照明分野では、高輝度、大電力のLEDに一定の電流出力を供給する低価格の駆動回路が必要となっている。今回出荷される新しいIRS2980 LEDrivIR? ICは、非絶縁型LED駆動回路の用途に対して他のソリューションよりも安価なシステム・コストで、改善された特性を提供。パッケージは8ピンSOP(SO-8)、しきい電圧は0.5V、出力の吐き出し電流は180mA、吸い込み電流は260mA(いずれも標準値)、出力周波数は標準値で最大150kHzとなっている。また、優れた電気的過剰ストレス保護や、より高いフィールド信頼性に加えて、他の新しい機能や特性改善のために、最新世代の高耐圧レベルシフトや絶縁技術を備えたIR社の先進的な高耐圧IC製造工程を使っている。
なお、「IRS2980」は、LED(発光ダイオード)電球、LED蛍光灯、その他の非絶縁型LED駆動回路などの用途に最適だという。