原子力規制委員会は31日の定例会合で日本原電の敦賀原発2号機の原子炉真下の断層が活断層の枝分かれ断層であり、原子炉再稼働には「不適合」との審査チームの審査結果を受け、8月2日に日本原電の社長と意見交換したうえで、委員会としての判断を出すことを決めた。
審査チームは原子炉直下の断層が「活断層の可能性を不定できない」と結論付けており、これを覆すに相応する材料は困難と見られ「原発の再稼働においては、安全性を第一に考え、これを最優先すること」が求められていることからも、再稼働が認められない可能性が高い。
日本原電はさきの規制委員会審査チームの再稼働基準に照らし「不適合」との判断が出た後も「これまでの審査会合や現地調査での議論を踏まえ、今後も追加調査やデータの拡充に取り組み、引き続き敦賀発電所2号機の稼働に向けて取り組んでまいります」などと執拗に再稼働を目指す姿勢を表明し、引け際の悪さが見える。(編集担当:森高龍二)