岸田文雄総理は9日、リニア中央新幹線開業に伴う新たな圏域形成に関する関係府省等会議に出席し、東京・品川~新大阪まで「各リニア駅について整備効果が最大限発揮されるよう、駅周辺を含めたまちづくりを国として全面的に支援していく」と語った。
またこの日の中間とりまとめの議論を踏まえ「中間取りまとめではリニア中間駅を始めとした新たな圏域形成に向けて、リニアによる新しい暮らしの風景、広域観光モデル、次世代のビジネスフロンティア、新たな交通結節点などリニア開業の効果を最大限にいかす方向性が示されている」と評価。「実現に向け、国・地方連携して速やかに取組んでいく」と強調した。
岸田総理は「リニア中央新幹線は東京・名古屋・大阪の三つの都市圏を日本中央回廊という一つの圏域に転換し、日本経済をけん引する国家プロジェクト」と述べ「日本中央回廊を構成する静岡県とも連携し、リニア新幹線と東海道新幹線のダブルネットワークを最大限に活用して、新たな広域圏形成を図るよう」指示。
名古屋-大阪間について「着実に整備を進める観点からリニア中央新幹線三重・奈良・大阪建設促進連携会議に国土交通省とJR東海を正式なメンバーとして参画させた。品川駅から新大阪駅までの各リニア駅について、整備効果が最大限発揮されるよう、駅周辺を含めたまちづくりを国として全面的に支援していく」と語った。(編集担当:森高龍二)