「人生100年時代」に朗報!ローヤルゼリーに新知見。幹細胞に着目した独自開発エキスがシワやキメの乱れを改善

2025年12月14日 10:20

EN_re5_10

「人生100年時代」をいつまでも若々しく明るく過ごせるように、今後の展開に期待したい

 「人生100年時代」といわれる今、心身の健康とともに見た目の美しさ、特にエイジングケアへの関心が非常に高まっている。シワやたるみなどは見た目の印象をも左右し、生活の質(QOL)と密接な関係があることも指摘されていることから、シワ改善などを目的とした化粧品のニーズが増加している。さらに近年は、20代・30代でも初期エイジングケアに対する関心が高まっており、予防的なアイテムの需要も年々増加傾向にあるという。

 シワができる要因の一つと考えられているのが、肌の細胞を絶えず生み出し、潤いを保つための重要な細胞である「表皮幹細胞」と、真皮に存在する線維芽細胞を活性化し、コラーゲン産生を促してくれる「間葉系幹細胞」の機能が、加齢によって低下してしまうことだ。逆に言えば、これらの幹細胞を活性化することができれば、シワの改善や予防が期待できるということでもあるのではないだろうか。

 そんな中、株式会社山田養蜂場グループ 美容科学研究所が、ローヤルゼリー中の幹細胞活性化成分に着目した、新しいローヤルゼリーエキス(以下、新 RJ エキス)を開発し、注目を集めている。

 同研究所はこれまでに、ローヤルゼリーの塗布により肌の角層水分量が向上すること、細胞試験でローヤルゼリーが表皮幹細胞の機能を高めること、間葉系幹細胞を活性化して線維芽細胞のコラーゲン産生を高めることを明らかにしている。しかし、ローヤルゼリーが実際に肌内部で幹細胞を活性化するか、また、それによってどのような美容効果があるかは、まだ確認されていなかった。そこで今回、ローヤルゼリーの中の幹細胞活性化成分に着目し、幹細胞を活性化する成分を豊富に含んだ「新 RJ エキス」を開発。このエキスが、ヒト由来皮膚組織を用いた試験で肌内部において幹細胞にどのような影響を与えるのかを調べるとともに、実際にシワやハリの低下などの肌悩みを持つ女性64名(平均53.6歳)を対象とした12週間の塗布試験と、ヒト由来皮膚組織を用いた試験を実施。塗布前、塗布6・12週間後に、目尻のシワの状態や角層水分量、真皮の厚み、キメの状態を測定した結果、新RJエキスが表皮と真皮それぞれの幹細胞に働きかけるという細胞試験の結果を、人においても同様に得ることができたという。ちなみに本成果は、科学雑誌「Journal of Cosmetic Dermatology」(2025年10月)にも掲載されている。

 伝承的なことを含め、ローヤルゼリーが肌に有用であることは古くから知られていたが、具体的なメカニズムは不明な点がまだ多く残されている。今回の研究によって、新RJエキスが肌の角層水分量と真皮の厚みを向上させ、シワやキメが改善されることが確認された。さらにはこの新RJエキスが表皮幹細胞の領域まで浸透し、幹細胞の機能を維持している可能性が示されたことは、ローヤルゼリーの作用メカニズムの解明にもつながり、今後のローヤルゼリー研究、そしてアンチエイジング市場を大きく前進させる一歩になるだろう。

 山田養蜂場は、この新しい知見を活用し、新RJエキスを用いた商品開発を積極的に進めていく方針だ。「人生100年時代」をいつまでも若々しく明るく過ごせるように、今後の展開に期待したい。(編集担当:石井絢子)