今回のニュースのポイント:
・従業員数基準による対象拡大:2026年1月から施行されている中小受託取引適正化法により、従来の資本金基準に加え、従業員数300人(製造等)または100人(役務等)の基準を新設。規制対象は約12万社(前年比1.8倍)に拡大した。
・法務実務の加速:施行に伴い、企業では数万件規模の契約書総点検が進行。印紙代の確認や、管理コスト削減を目的とした電子契約への一斉移行が業界大手を中心に急ピッチで進んでいる。
・監視体制の抜本強化:公正取引委員会は2026年度に下請Gメンを200人増員。さらに支払いデータから不当な買いたたきを自動検知するAI監視システムを本格運用し、摘発精度を高める方針。
2026年1月より施行されている中小受託取引適正化法(通称:取適法)により、国内の取引慣行が適正化に向け大きく動き出しています。特に新設された従業員数基準の影響は大きく、規制対象となる企業数は前年比約1.8倍の約12万社にまで拡大。これにより、広告業(見直し着手率63パーセント)やITサービス業(同47パーセント)を中心に、広範な事業者が法の保護、または規制対象となっています。
企業の法務部門では、新法への準拠を目的とした契約書の総点検が最優先課題となっています。契約内容の適正化とともに、印紙代のコスト確認や、これを機とした電子契約への移行が大手企業を中心に進められており、既に数万件規模の改訂を完了させたケースも散見されます。
公正取引委員会の姿勢もかつてないほど厳格です。2026年度には下請Gメンを200名増員し、支払いデータ等から不当な買いたたきを自動検知するAI監視システムを本格稼働させます。2025年度の通報件数が2万件を突破したことを受け、当局は形式的な基準逃れは許さないとして、実態に即した厳格な法運用を徹底する構えです。(編集担当:エコノミックニュース編集部)













