枝野幸男官房長官は30日、内閣総辞職にあたり官房長官としてこれまでを振り返り「官房長官に就任してから7ヶ月半ほどが経った。短いような気もする。一方で、実感としては東日本大震災があったということもあって、3年くらいやっていたのかなぁというような印象がある」と語った。
枝野官房長官は「特に、被災者、被災地、原発事故の影響を受けておられる皆さんの立場からは大変至らない点が多々あったと受け止めておられる方が多いだろうと率直に反省し、熟知たる思いがある。一方で、わたしなりに最大限の仕事をさせて頂いたつもりだ。野田内閣の下で、この間の反省も含めて、より被災者、被災地のみなさんにとって、実感の持てる復旧・復興、原発事故対応へとつながっていくことを強く期待し、(つながっていくことを)確信している」とした。
また、枝野官房長官は「(官房長官として、また行政刷新担当大臣を拝命してから)1日先、半日先、常に目の前のことをどうするかで1年半走ってきた。政治の仕事として大変重要だが、自身の年齢と今の日本がおかれている歴史的な立ち位置をみたとき、自身としては5年先、10年先の日本を考えた様々な勉強や思考を重ねていきたい」と中期的な先を見据えた活動をしていきたいとの思いを語った。
これは、事実上、次期内閣への入閣の可能性がない、あるいは入閣の意思のないことを伺わせた発言とも受けとれる。
(編集担当:福角忠夫)