トヨタとフォード、新型ハイブリッドシステムの共同開発を発表

2011年08月24日 11:00

 トヨタは22日、ハイブリッド車で世界をリードするフォード・モーター・カンパニー(以下:フォード)と、新型ハイブリッドシステムの共同開発において対等な協力関係を構築していくことを発表した。新型ハイブリッドシステムは、フォードとトヨタの後輪駆動式(RWD)小型トラックおよびSUV向けのもので、2010年代中を目処にした実用化を目指す。今回の発表では、共同開発に関する覚書への調印が伝えられており、正式な合意は来年までに予定している。

 両社はこれまで、独自に次世代のRWD車用ハイブリッドシステム開発に着手してきたが、共同開発によってよりも迅速に、手頃な価格でハイブリッド技術を提供していく。フォードのグローバル・プロダクト開発担当であるデレック・キューザックグループ・バイスプレジデントは、「この基本合意により、ハイブリッド車ならびにハイブリッド技術における世界の2大リーダーの力を結集させ、お客様に、迅速に手頃な価格で、より良いご提案をしていくことができる。フォードの『フュージョン ハイブリッド』は当社を躍進させた商品である。当社が懇意にさせていただいている新しいトラックユーザーのお客様に、再び同じようなヒット商品をお届けしたい」というコメントを発表。一方、トヨタの技術担当である内山田竹志副社長は「ハイブリッド技術で充分な経験を持つ両社が力を合わせることで、画期的な新技術を生み出し社会に貢献できるよう努力していきたい」と、今後への期待うかがわせるコメントを発表した。