4月から何が変わるのか 生活に影響する制度変更まとめ

2026年04月13日 17:25

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4月からの制度変更まとめ 保険料・年金・手当はどう変わる?

今回のニュースのポイント

雇用保険料率の引き下げ:2026年度(令和8年度)は一般の事業で1.35%となり、前年度から0.1ポイント低下。会社員・事業者双方の負担がわずかに軽減されます。

年金・手当は「物価スライド」で増額:国民年金(満額)が月7万608円(1.9%増)となるなど、物価や賃金の変動を反映した名目額の引き上げが行われます。

男女賃金格差の公表義務が拡大:改正女性活躍推進法により、従業員101人以上の企業に対し、賃金格差や女性管理職比率の公表が義務化されます。

実質的な購買力の改善は限定的:給付増はあるものの、近年の物価上昇率に照らすと引き上げ率は下回っており、実働的な恩恵は限定的との見方が一般的です。

 4月は新年度の始まりとともに、雇用保険、年金、福祉手当などの制度が見直されるタイミングです。今回の変更は、厚生労働省の発表に基づくもので、家計に一定の影響を与える内容となっています。

 まず、現役世代の会社員に直接関わるのが雇用保険料の引き下げです。令和8年度の雇用保険料率(一般の事業)は1.35%と、前年度の1.45%から0.1ポイント引き下げられました。内訳は労働者負担が5.0/1000、事業主負担が8.5/1000となり、それぞれ0.5/1000ずつ軽減されます。月々の給与天引き額では「数十円から数百円」程度の変化ですが、手取り額をわずかに押し上げる要因となります。

 高齢層や受給者層に関わる年金額も引き上げられます。2026年度の老齢基礎年金(国民年金・満額)は月7万608円と、前年度比1.9%の増額になります。厚生年金も報酬比例部分が2.0%増となり、物価・賃金の変動と「マクロ経済スライド」の仕組みを通じて名目額が引き上げられます。あわせて、低所得の高齢者向けの「年金生活者支援給付金」も、物価上昇分などを踏まえて数%規模の増額となり、インフレによる家計負担への一定の配慮が示されています。

 また、社会の仕組みを変える一石として、改正女性活躍推進法が施行されます。男女間の賃金差異と女性管理職比率の情報公表義務は、従来の「常時雇用301人以上」の企業から、「常時雇用101人以上の企業」にも拡大されます(100人以下は努力義務)。これは企業の賃金体系や人事評価の透明性を高める動きにつながり、中長期的な賃金底上げや働き方の是正を促す重要な変更です。

 しかし、これら一連の「プラスの改定」も、生活実感の劇的な改善にまで至るかは不透明です。ここ数年の消費者物価上昇率が3%前後で推移しているのと比べると、年金の引き上げ率は1.9〜2.0%にとどまるため、実質的な購買力の改善は限定的とみられます。

 今回の変更点を押さえつつも、引き続き物価の動向や自身の賃金の伸びを注視し、支出管理を怠らない姿勢が求められています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)