今回のニュースのポイント
9日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、終値は前日比924円80銭高の67,743円85銭となりました。前日までの大幅下落を受けた買い戻しが入り、午前中には一時68,300円台まで上昇しました。ただ、急速な戻りの後は利益確定の動きも出やすく、後場は68,000円台を下回って推移しました。ドル・円相場は1ドル=162円台前半で推移し、市場では海外情勢や今後の経済指標を確認したいとの姿勢も残りました。
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9日の東京株式市場は、前日までの激しい下落基調から一転し、反発する展開となりました。日経平均株価の終値は、前日終値(66,819円05銭)に比べて924円80銭高の67,743円85銭を記録しました。昨日まで市場を支配していた売り急ぐ動きが一巡したことで、相場全体に広がっていた下げ過ぎ感を修正する自律反発の動きが強まりました。なお、外国為替市場でのドル・円相場は1ドル=162円24銭近辺と、円安・ドル高水準で推移しました。
朝方の取引開始直後から、値ごろ感を意識した注文が先行しました。寄り付き段階では67,046円37銭と小幅高でスタートしたものの、売り一巡が確認されるとすぐに上げ幅を拡大しました。午前9時30分には68,046円台をつけて節目となる68,000円の大台を速やかに奪還すると、午前10時10分には68,344円台まで達し、この日の高値圏まで上昇しました。これまでの急ピッチな下げに対する反動が、投資家の買い安心感を誘う形となり、市場心理はいったん改善へと向かいました。
しかし、後場に入ると一転して上値の重さが意識される展開へと移行しました。午後12時35分には68,031円台と大台を維持していたものの、心理的な達成感も重なり、取引は徐々にもみ合いに終始しました。午後13時25分には67,682円台へ下落するなど、目先の急騰局面で利益を確定させようとする短期資金の売りや、戻り待ちの売りが交錯しました。その後も方向感は限定的な動きに留まり、午後14時55分には67,841円台で推移したものの、戻りの勢いは限定的で、結果として後場は68,000円台を維持できずに取引を終えました。
この日の相場は、売り一巡感からの買い戻しと、上値を抑える戻り売りが真っ向から交錯する特徴的な動きを見せました。急落後の反動や値ごろ感といった買い材料が午前中の上昇を牽引した一方で、短期的な急騰への警戒感や確実な利益確定を目指す動き、さらには外部環境を慎重に見極めたいとする姿勢が午後の上値を抑制しました。株価自体は前日比で大きく上昇したものの、本格的な上昇基調への転換と判断するには、なお慎重な見方も残っています。
為替市場ではドル・円相場が1ドル=162円台前半で推移しており、円安水準の継続は市場心理を支える一因となった一方で、物価やコスト面への影響も意識されています。しかし、市場を取り巻く海外の地政学リスクやエネルギー価格の動向、それが世界経済へ与える影響など、確認すべき材料は多く残されています。投資家が中長期的な不透明感を警戒する姿勢を崩していないことも、後場の伸び悩みに繋がったとみられます。
今後の焦点は、今回の反発が単なる急落後の短期的な自律反発に留まるのか、あるいは再び実需の買いが続く流れへと発展していくのかという持続力に集まります。目先においては、後場に割り込んだ68,000円台の大台を再び回復し、その水準に定着できるかどうかが市場の先行きを占う上で重要なポイントとなりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













