現在、国内では節電ニーズが高まっており、電気使用量の削減やピーク時電力を抑制するピークシフトの取り組み、家庭への太陽光発電の導入などが拡大している。そんな中、NECは13日、リチウムイオン電池搭載の家庭用蓄電システムを商品化したことを発表した。
この家庭用蓄電システムは、家庭の分電盤と接続することで電力会社の電力供給システムや、家庭内の機器、および太陽光発電システムなどと連携し、家庭内の電力の自動制御が可能。太陽光発電によって発電した電気や電気料金の低い夜間の電気を貯蔵し、その電気を昼間に利用することで、ピーク時間帯の電気使用量や、電気料金を削減することができる。さらに、搭載した無線通信機能によって、システムの稼働・利用状況をリモートで把握できき、これによって住宅メーカーなどの企業は、顧客に対して電力需給の「見える化」や光熱費削減のコンサルティングといった新たなサービスの提供が可能となる。
同システムは住宅メーカーなどの企業向けに7月18日より販売を開始。NECは今回の発表にて、家庭用蓄電システムの2012年の普及を目指し、今後さらに開発を進めていくことを伝えている。