積水樹脂と京セラの100%子会社で、太陽光発電システムの国内販売会社である京セラソーラーコーポレーション(以下、KSC)は、バス停や駅前広場の日・雨よけなどに使われる街路施設の屋根部分に、京セラ製の太陽光発電システムを搭載したソーラー発電シェルター「エコシェル」を共同開発。7月20日より、全国の自治体や民間企業などに向けて販売を開始する。
「エコシェル」は、積水樹脂の多目的シェルターユニットの屋根部分に京セラの太陽電池モジュールを搭載し、軒部分の照明にLEDを採用した製品。積水樹脂とKSCが、2009年より共同開発し誕生している。
現在、日本全国で節電対策が本格化しており、加えて環境配慮型の街づくりも注目されている。同製品に搭載の太陽光発電システムで発電した電力は、シェルター内の照明等だけでなく、同一の電灯契約をしている周辺の設備でも使用できるため、昼間の節電やCO2削減を実現できるほか、LED照明を採用しているため、夜間の節電も可能。また、余剰電力を電力会社に売ることで、今夏の電力供給にも貢献する。さらに、災害時には、同製品に付属するパワーコンディショナの自立運転機能を活用することで、携帯電話の充電など非常用電源としても使用できるという。
積水樹脂とKSCは、このたびの「エコシェル」の共同開発をきっかけに、今後も節電や環境保護促進のさまざまな可能性を追求していく。