久光製薬は23日、東日本大震災による同社グループへの影響を発表した。発表によると、同社宇都宮工場の建物および設備の一部の損傷と、製品在庫の一部の破損が発覚、操業を停止している。製品の安定供給に向けた在庫調整については、同社鳥栖工場での増産を行うなど可能な限りの対応を実施。同社は15日の発表にて、義援金1億円およびマッチングギフト制度「久光ほっとハート倶楽部」からの5百万円を寄付、また2千万円相当の医薬品の寄付を行う。
小林製薬は、仙台小林製薬(宮城県黒川郡大和町)の生産ラインが被災によって操業の停止を余儀なくされており、 早期復旧に向け尽力するとともに同社グループの富山小林製薬(富山県富山市)および愛媛小林製薬(愛媛県新居浜市)、同社大阪工場(大阪市淀川区)および協力会社での代替生産の準備を進めている。尚、同社は宮城、岩手、福島の3県に向けておりもの専用シート1万個、殺菌消臭ジェル30万個、除菌テイッシュ30万個、マスク22万個などの提供と、1億円の義援金の寄付を行っている。
日本ベーリンガーインゲルハイム、エスエス製薬、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン、ベーリンガーインゲルハイム製薬は、義援金1億円の寄付と、社員の寄付額と同額を義援金に加えて寄付するマッチングプログラムを行う。さらに、日本製薬工業協会との協議によって被災地の需要などを考慮し、必要とされる医療用医薬品の提供も行う。