15日、国土交通省は同日7時現在の交通関係の復旧状況を発表した。
現在、国道4号線は使用でき、東京方面から青森市方面までの通行が可能。このため、青森県八戸市、岩手県久慈市、同宮古市、同釜石市、同大船渡市、宮城県気仙沼市、同南三陸町、福島県相馬市などへの車両は乗り入れできる。一方、陸前高田市、宮城県の女川原発方面、福島県双葉町などへは依然として通行できない。
青森県の青森港、八戸港、岩手県の久慈港は使用可能。岩手県の宮古港、釜石港、大船渡港、宮城県の石巻港、仙台塩釜港、福島県相馬港、小名浜港は利用に向けた調査中。仙台塩釜港は16日にも使用可能となる見通し。大型しゅんせつ船などを使い復旧作業を行っていく。
空港では救援機などに対応するため、岩手県の花巻空港、山形空港、福島空港が24時間化。仙台空港は専門家チームを派遣し、現在調査を行っており、再開の見通しは立っていない。救難捜索のため、同空港はヘリコプターだけは24時間利用可能となっている。
また、同省は同日、国が管理する直轄国道の道路照明灯について、東日本大震災で被災した路線以外の東北、関東1都7県、静岡県、新潟県、北海道の約5万7000灯を消灯すると発表した。福島原発の停止などによる電力不足に対応することも発表している。
この消灯数は該当路線の総灯数、約14万2000灯の40%に当たる。同省はこれにより1日あたり、1万3000キロワットの省エネ効果があると見ている。14日から順次消灯を開始しているが、トンネルなど安全上、照明灯が必要な場所は消灯計画を変更する場合があるという。